ゴム止水板とは?

止水板にはさまざまな種類がありますが、こちらの記事ではゴムを利用している「ゴム止水板」について解説しています。
ゴム止水板とはどのようなものなのか、またどのような場面で活用されていて、利用することでどのようなメリットが得られるのかといった点をまとめています。さらに、記事ではゴム止水板の施工方法にも触れています。

ゴム止水板について

「ゴム止水板」とは、その名の通りゴムを用いている止水板であり、コンクリート構造物の打継ぎ部や継ぎ目などに設置されているものです。弾性に優れていることに加え、高い止水性能や追従性を持っていて、コンクリート構造体の変位に対応が可能となっています。また、引張強度と伸張性が大きいゴム止水板は、耐久性に優れています。
ゴム止水板は、現在さまざまな製品がありますが、中には水膨張性という性質を持つゴムを使用したものもあります。この製品は、水と接触すると膨潤して止水効果を発揮します。水圧に強く、施工をも比較的容易に行えるというメリットもありますが、防潮によりコンクリートを破損させてしまう可能性がある、という点には注意が必要です。

ゴム止水板の用途

ゴム止水板は、さまざまな用途に用いられています。具体的には、鉄道や道路では地下道や地下鉄、ボックスカルバート(箱の形をした、地下に埋設されるコンクリート建造物)、橋梁などに使用。また、電力施設では発電所やダクトなどでゴム止水栓が使用されています。そのほか、共同溝やプール、地下駐車場、地下街といったように、ゴム止水板は多彩な用途で用いられている止水板であるといえます。
下記のページでは発電所の止水板について解説していますので、ぜひこちらの内容もご覧ください。

施工方法について

ゴム止水板を施工する際には、「コンクリートを打設する際に埋め込む方法」や、「あらかじめ設置する位置に固定する方法」といったように、さまざまな施工方法があります。
また止水板同士の接続が必要となる場合には、水膨潤性のゴムを貼り付けた止水板を使用する方法もあります。この止水板は単に重ね合わせるだけでゴム同士を接着できるため、取り扱いが容易というメリットがあります。あらかじめゴム部分が水に触れないようにシールされていますので、コンクリート内に設置する時に下半分のシールを剥がしておき、コンクリートを打ち継ぐ直前に上半分のシールを剥がす、という方法で使用します。ただし、ゴム部分に水が触れてしまうとゴムが膨潤するため注意が必要です。

ゴム止水板の主な種類と形状(形状別分類)

コンクリート打継部や目地からの漏水を防ぐゴム止水板には、現場の用途や施工方法に合わせていくつかの種類が存在します。それぞれの形状が持つ特徴を正しく理解し、適切に選定することが重要です。

  • センターシール形(中空形)
    中央部分に肉厚の空洞(バルブ)が設けられているタイプです。この空洞が、地震や温度変化に伴うコンクリートの伸縮・変位を柔軟に吸収します。そのため、大きな動きが予想される伸縮目地などへの施工に最適です。
  • アンカー形(リブ付形)
    表面に複数の突起(リブ)がついている形状です。コンクリートとの付着面積が増えることで密着性が大幅に強化され、高い水圧がかかる環境下でも水分の通り道を確実に遮断します。
  • 平型(板型)
    突起のないフラットな板状のタイプです。比較的水圧の低いコンクリート打継部や、小規模な目地に用いられる標準的な形状として普及しています。

金属製止水板・脱着式止水板との違い

「止水板」と聞くと、建物の入り口に置く浸水対策パネルを思い浮かべる方も多いかもしれません。用途や材質による違いを明確に整理しておきましょう。

  • 埋込型ゴム止水板
    コンクリート内部の継ぎ目にあらかじめ埋め込んで使用します。ゴム特有の柔軟性・追従性が最大の強みであり、地震や経年変化による構造体のズレに追従して漏水を防ぎます。
  • 金属製止水板(鋼板・銅板など)
    高水圧に耐えられるためダムや大規模構造物に用いられますが、ゴム止水板と比較すると柔軟性に乏しく、構造体の変位には追従しにくい側面があります。
  • 脱着式(可搬型)止水板
    豪雨や台風の際、建物や駐車場の出入口に後から設置する浸水対策用のパネルです。構造物の内部に埋め込んで漏水を防ぐゴム止水板とは、目的も用途も全く異なります。

ゴム止水板は高い止水性能などからさまざまな場面で使用されている

「ゴム止水板」についてご紹介してきました。ゴム止水板は、高い止水性能や追従性を持っている止水版なので、鉄道や道路、地下駐車場、プール、発電所などさまざまなところに使用されています。また、水に触れると膨張する性質を持ったゴムを使用した止水板も多くの場面で活用されています。
本サイトでは、さまざまな止水板のメーカーをご紹介しています。どのような止水板があるのか見たい、という方は、ぜひチェックしてください。

浸水を防ぎたい場所別
おすすめの止水板3選

ビルやマンション
の自動ドア・EVなど
を守りたいなら

「みずどめくん2」
キッスビー三興建設

みずどめくん2画像

支柱やレール工事の必要がなく、簡単設置で止水性能も高い。

止水
性能
200ml/h・㎡
横幅 40~3000mm
高さ 180~700mm
重量 11㎏~
価格 294,800円~(税込)
一般住宅の玄関や
ガレージなど
を守りたいなら

「アピアシャット」
鈴木シャッター

アピアシャット画像引用元:鈴木シャッター公式HP
https://suzuki-sh.co.jp/case/155/

コーナーレールやコの字型など環境に合わせて取り付け可能。

止水
性能
1,000ml/h・㎡
横幅 500~10,000㎜
高さ 300~1,000mm
重量 20㎏~
価格 記載なし
工場や変電設備など
の敷地ごと
を守りたいなら

「ウォーターシャッター」
中部美化企業

ウォーターシャッター画像引用元:中部美化企業公式HP
https://chububika.co.jp/watershutter/

柱を介して無制限にぐるりと高い止水壁を作り出すことができる。

止水
性能
1,000ml/h・㎡
横幅 無制限
高さ 342~1,958mm
重量 5.6㎏~/パネル1枚
価格 489,500円~(税込)