近年、豪雨の頻発化により学校施設においても大きな被害が発生しています。学校施設内での浸水被害は止水板を活用することで対策することができます。今回は学校に設置可能な止水板や学校での水害被害対策の取り組みについてなどを紹介します。
画像引用元:Eプルーフ(合同建設)公式HP 従来の止水板の多くは、建物の出入口両側に止水板を固定するための凹型の枠や支柱を設置する必要がありました。止水板を取り外した時に凹型枠がそのまま残された形になるため美観を損ね、支柱分の費用も余分にかかってしまいます。
しかし、Eプルーフ400は合同建設が独自開発したパネル固定用フックを建物の出入口に設置することで、簡単に取り付けられます。そのため外観を損なうことなく設置が可能です。
画像引用元:オクダケ(鈴木シャッター)公式HP オクダケは対応水位に合わせて4~6段の仕様を選び、必要枚数パネルを積み重ねて置くだけなのでいざという豪雨の時でも約1分程で素早く設置できる簡易着脱タイプ防水番です。独自開発の止水ゴムとパネル構造であり、最大水位1mまで対応可能なので、より浸水水位が心配な場所にも安心して設置できます。
また、1枚約6kgと薄く軽い三分割構造のアルミ製防水パネルなので、専用バッグにコンパクト収納して持ち運び可能です。開口幅2mで6枚仕様の場合、最大約41kgとなります。
画像引用元:スーパー止水番2(KTX)公式HP スーパー止水番2とは、全国各地の水害被害拡大の浸水対策に有利な止水板として、KTXが技術を集結させ開発した止水板です。
一般的に浸水対策として1m幅で土のうを10袋設置するとなると合計180kgと重く時間がかかりますが、スーパー止水番2は1枚8kgであり、マグネット式なので止水板を簡単に約5秒で設置できます。
また、止水性能が高く、JIS漏水量による等級がWs-5相当であり、750kgの圧を加えても1mm程度のたわみしか出ず、理論上2tまで耐久可能な強度設計になっています。
画像引用元:水用心(UACJ)公式HP 水用心TMはゲリラ豪雨などによる水害被害増加への解決手段としてUACJ押出加工の技術を応用し、簡易で効果的な止水板として商品化されました。土嚢が不要であり、市販のダブルクリップを使用するため、簡単に一人でも設置可能です。
漏水量20L/(h・m2)以下と止水性も高く、幅は設置場所に合わせてアレンジ可能であり、高さ550mmの場合重量は約14kgと軽量です。
建物の開口部やドアなどの出入り口に設置可能ですが、柱や壁面、床面などの設置場所の現地状況によっては設置できない可能性もあるのでご注意ください。
2021年6月の「浸水想定区域・土砂災害警戒区域に立地する学校に関する調査」によると浸水想定区域に立地し要配慮者利用施設として位置づけられた公立学校のうち、約15%しか学校施設内への浸水対策等を実施していませんでした。
しかし、浸水想定などの詳細なハザード情報把握には専門知識が必要となるため、学校側だけで対応するのは非常に困難です。そのため、教育委員会と治水担当部局、防災担当部局などの関係部局の連携体制構築が必要となります。
また、より高確率で発生する浸水を想定しつつ浸水深などを多段階に設定した上で、事前避難などのソフト面と施設整備によるハード面の2つ視点で水害対策を検討実施する動きが出てきています。
今後、検討されている対応は以下のとおりです。