止水版は、水害を防ぐために必要なアイテムです。銀行でも止水板は多く活用されています。ここでは銀行に設置できる止水板と設置事例を紹介します。
金融機関では、設置場所ごとに浸水リスクの性質や守るべき資産が異なるため、それぞれの現場環境に適した止水板を選定することが不可欠です。国土交通省の各種ガイドラインにおいても、建築物の電気設備や地下空間における浸水対策の重要性が具体的に示されています。
銀行の顔である顧客用エントランスは開口部が広く、周辺道路からの氾濫水が一気に流れ込む危険性があります。大間口の防護では、押し寄せる水圧に耐えられるよう中間支柱(補強支柱)を設置できる構造や、複数のパネルを隙間なく連結できる強度の高い製品が必要です。また、平日日中の営業時でも車いすや利用者の通行を妨げない、平常時の使い勝手への配慮も求められます。
夜間や休日など、少数の警備員や当直行員しかいない時間帯に発生するゲリラ豪雨は大きなリスクとなります。避難指示の猶予がない状況でも数名で数分以内に迷わず設置できるよう、軽量で直感的に扱えるシンプルな構造であることが必須です。専用工具を使わずに固定できるロック機構など、緊急時の設置性を重視して選ぶことがポイントです。
地下空間への浸水は、顧客の預金書類や重要資産の損傷だけでなく、受変電設備やサーバー室の水没による全館の機能停止を引き起こします。わずかな漏水でも重大な被害につながるため、一般的な止水板よりも水密性の高い高度な止水性能が要求されます。水圧がかかる地下スロープや各種出入り口に対応した専用設計を選ぶ必要があります。
参照元:国土交通省「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン(PDF)」
参照元:国土交通省「地下空間における浸水対策ガイドライン(PDF)」
引用元:アサヒ創建株式会社(https://www.asahi-souken.com/products/%E6%9F%90%E9%8A%80%E8%A1%8C%E6%A7%98%E3%80%80%E6%9C%80%E6%96%B0%E8%90%BD%E8%BE%BC%E5%BC%8F%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%90%9B)ミズトメール君は、落ち込み式の敷レールとパネル補強を特徴とする止水版です。広い間口でも脱着可能な中間支柱設置を行い、分割することでパネルの軽量化を図っています。設置場所の床面が傾斜していても、パネル側で床面に合わせて製作が可能です。またパネルは壁面にフック掛式を採用しており、省スペースで保管ができます。
特に銀行において、広いエントランスにも柔軟に対応できる点です。中間支柱を使うことで広い間口でも強度を保てるほか、パネル自体が軽量なため少人数の行員でもスムーズに設置できます。
引用元:解決ファクトリー(https://www.kaiketsu-factory.com/product/shisuiban2/)取り付け工事不要・軽量で設置時間もわずか1分の金属製ワンタッチ止水板です。浸水防止用設備のJIS規格に準拠しており、事前工事を必要としないため突然の豪雨にも対応できます。特殊技術を用いて、強度の高さとコストダウンを叶えました。
設置できるスピード感が急なゲリラ豪雨が発生した際も、窓口の行員や少人数のスタッフがすぐに夜間ATMコーナーや通用口へ設置できるため、初期対応の止水対策として適してます。
銀行で水害が発生すると、まず起こる問題は浸水による停電です。停電が起こってしまうと、銀行で使用しているシステムが使えなくなり、ATMなども利用できません。結果として銀行として機能が果たせず、休業せざるを得なくなります。
利用したいときに利用できない人が増え、混乱を招く可能性があるでしょう。
金融機関の機能停止は、単なる店舗の修繕費や自社の営業機会損失といった独自の損害にとどまらず、企業間の決済システムの遅延・停止や市民の現金引き出し不能など、地域経済や社会インフラ全体に混乱を招く恐れがあります。
止水板以外でも、銀行ではさまざまな水害対策が行われています。
これらは水害が発生した際でもできるだけ停電のリスクを減らし、万が一停電が発生した際でも問題なく銀行として機能するように、そして少しでも銀行としての本来の機能が果たせるようにすることを目的としています。