立体駐車場は、地下や低層部が水害時に特に浸水しやすい場所です。浸水すると車両や機械設備が水没してしまい、使用できなくなる可能性があります。高額な被害につながるため、立体駐車場の水害対策は重要です。近年はゲリラ豪雨などによる水害が増加していることから、浸水を食い止める止水板を設置する立体駐車場が増えています。ここでは、立体駐車場に設置できる止水版や設置事例を紹介します。
画像引用元:富士商会脱着式の軽量アルミ止水板です。軽量設計のため、一人でも設置できます。軽いことに加え、「床レールなし工法」を採用しているため、既存建物への設置も短時間で可能です。東京メトロの基準に合格。認定品として取り扱われています。立体駐車場をはじめ、金融機関や学校、病院、商業ビルなど、水害への防災意識が高い施設への設置実績があります。対応止水高は、最大2,000mmです。
画像引用元:鈴木シャッターシートタイプの防水板です。最大開口幅8mと、広い開口部に適しています。1mの水位まで浸水を防止することが可能です。組み立てに工具は不要。必要な部材が再度レールに収納されており、収納時の経年劣化を防止しています。部材がまとまっているので必要になったときにもスムーズに設置できます。女性一人で組み立てても5分ほどで設置可能です。また、設置しても景観を損ないません。
画像引用元:星野総合商事立体駐車場入り口部分への設置を想定した設計の着脱式の止水板です。立体駐車場以外でも、会社やマンションのエントランス部分など、さまざまな場所に対応できます。浸水ストッパーの高さは選択可能。止水パネル1枚から設置できるので、希望に合わせられます。水の流れに乗って流れてきた浮遊物の衝撃にも耐えられるように、衝撃に強いパネル形状です。
マンションやオフィスビルで多く採用されている「地下ピット式」の機械式立体駐車場は、構造上、スロープを伝って雨水が流れ込みやすいという特有のリスクを抱えています。ゲリラ豪雨などで一度浸水してしまうと、最下段に駐車されている車両が水没するだけでなく、地下エリアに設置されている昇降用のギヤードモーターや制御盤などの高額な機械設備がショートしてしまう危険性があります。
実際に、モーターや制御盤の交換、電気系統の復旧作業が必要となり、被害額が数百万円から数千万円規模に及んだ事例も少なくありません。
「地下ピットには排水ポンプがあるから大丈夫」と安心されている方も多いかもしれません。しかし、近年の突発的なゲリラ豪雨では、急激な雨量により排水ポンプの処理能力をあっという間にオーバーしてしまうケースが増えています。
さらに恐ろしいのが、落雷や浸水による停電です。万が一停電が発生すると、排水ポンプを含めた電気設備がすべて機能麻痺に陥り、雨水が溜まる一方になってしまいます。ポンプだけに頼るのではなく、物理的に水の侵入を防ぐ「止水板」による二段構えの対策が不可欠です。
立体駐車場に止水板を導入する際は、設置場所の特性に合わせた製品選びが重要です。以下の3つの基準を参考にしてください。
これらの基準を満たす製品を選ぶことで、毎日の利便性を損なうことなく、万が一の豪雨から大切な資産をしっかりと守ることができます。
神奈川県横須賀市のマンションにおいて、立体駐車場入り口に止水板を設置しました。採用した止水板は、パネル脱着式です。13階建てのマンションのため、内観と外観の両方から見栄えが良い設計にこだわっています。平常時は駐車場の出入りを妨げず、必要時のみパネルを組み立てて使用できるようにしており、実用的な設計です。組み立てが簡単になっているため、緊急時にも迅速に設置できます。
東京都千代田区のオフィスビルの立体駐車場前に止水板を設置した事例です。床・平板付きの三方枠固定タイプを採用しています。組み立て式になっており、必要な時に素早く設置することが可能です。通常時に駐車場の利用を妨げないようにパネル脱着式になっています。枠フレームは錆の心配がないステンレス製です。パネルはアルミハニカムサンドイッチ構造を採用。軽くて強いパネルのため、衝撃にも耐えられます。