浸水を始めとした水害のとき、止水板はその水をせき止める役割を果たします。
しかし、止水板にもさまざまな種類があり、建物によってその使われ方にも少し違いが。
具体的にはどのような建物のどの場所に用いられているのか、詳しく紹介いたします。
戸建ての場合、止水版を設置するとなると、人数の少なさが難点に挙げられるのではないでしょうか。
公共施設やビルのような建物には、数多くの人が入居しています。しかし、戸建ての場合は、そこで暮らす家族数名という場合がほとん。
そのため止水版も少人数、もしくはひとりでも設置できるものを常備しておきましょう。現在、止水板は耐久性を保ちつつも軽量化がほどこされており、女性でも扱いやすくなってきています。
普段はプランターや椅子として使用し、いざというときに住宅の構造に合わせて設置できるものも増えています。
マンションは災害に強い建物と言われていますが、1階部分は水害の被害を受けるリスクがあります。具体的な場所として、地下駐車場・エントランス、そして1階の各部屋など。
こうした水害を防ぐためには土嚢が有効ですが、場所を取る上に持ち運びにも苦労します。
そこで、外部からの浸水を防ぐため、マンション1階にも止水板を設置するのが有効になります。
駐車場やエントランスなどに設置することで、浸水などの水害に素早く対処することができます。
学校は、子供達の学び舎であるのはもちろん、災害時には地域の避難所としても使われることがある場所です。
こうした側面を持つ施設でありながら、各地の学校で豪雨や台風などの浸水対策が進んでいないと、文部科学省からの指摘がありました。
その上で文部科学省は、各学校への水害対策を打ち出しています。まずは職員室などの施設を2階に移動させること。そして、特に重要となる電源設備を守るため、止水板を導入することです。
川など水辺に近い駅、そして地下鉄の駅も、現在ではすでに止水版が導入されているところが多いです。
設置される場所は、主に駅の出入り口。駅によっては止水版に加えて、完全に出入り口を塞ぐ防水扉を導入しているところもあります。
また、実際に起こった水害に置いても、駅前の地下駐車場の浸水を止水板で防ぐことができたといった事例が見られます。
構造上、特に地下鉄は水害に弱いことから、こうした止水板や防水扉の普及が今後も促進されていくのではないでしょうか。
庁舎は災害時において情報と防災の拠点となるような場。その情報を扱うためには電子機器が必要となり、こうした場所への浸水など水害を防ぐためにも止水板の導入は今後欠かせなくなるのではないでしょうか。
特に川など水場のそばにある場合はなおさらです。
庁舎に止水板を設置する際、考えられる場所には、玄関などの出入り口のほか、ボイラー室の扉などです。
止水板の設置により、水害が起こったときでも庁舎では、災害対応業務を継続して行えるようになるはずです。
企業などが保有している倉庫には、設備や機械、商品などさまざまな資産が保管されています。もし豪雨災害などで浸水してしまうと、非常に大きな被害につながってしまう可能性もゼロではありません。そのため、あらかじめ水の侵入を防ぐための止水板を導入することにより、万が一の被害への対策を行っておくことが重要です。
さまざまな止水板が各メーカーから販売されていますので、自社のニーズに合ったものを選ぶことがポイントであると言えます。
立体駐車場には、自動車や駐車場を運営するための機器といった高価なものがあります。豪雨災害などで浸水すると、被害額が甚大です。特に立体駐車場の場合は、地下と1階の被害が懸念されます。浸水被害を防ぐためには、止水版を用意しておくことが有効です。通常時は車の出し入れを妨げず、豪雨発生時には迅速に設置できるようなタイプが多く導入されています。軽量であることと同時に、浮遊物が当たっても壊れない頑丈な設計がおすすめです。
地下駐車場の特性上、冠水による被害リスクが高く、車両や設備の浸水対策が欠かせません。対策には、床面収納式の起伏式止水板や、シャッターと一体化した防水パネル、軽量な脱着式パネルなどがあり、設置場所や開口幅に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
トンネルでは地下水や降雨による漏水対策が重要であり、施工段階から複数の止水板を組み合わせるケースが増えています。代表的な止水板には、覆工前に貼付するVMシート型、差し込み後にフランジを抜くアクアシール型、後付け注入によるベントナイト型の3種類があり、それぞれ施工性や水密性に特徴があります。設置により構造物の劣化防止や補修負担の軽減が期待されます。